2016年7月9日土曜日

内野加奈子さんの本「ホクレア」を読んだ

実際に筆者が、ホクレアというカヌーでハワイから日本へ航海した時のことを書いた本。
先日、パタゴニアの「ウィメンズアクティブ」のトークイベントへ行った際に、初めて内野加奈子さんのことを知りました。
海洋写真家ということですが、ハワイ大学で航海術を学び、その後ホクレアに乗ることになったようです。
トークイベントでお見かけした内野さんは、口調やたたずまいは物静かなイメージでしたが、話の内容などから、芯が強くて情熱を内に秘めた、そんな印象を受けました。


ホクレアというカヌーのことについても、もしかしたら聞いたことはあったのかもしれないけど、ほとんど深い興味を持たずにいました。
ハワイアンはもちろんだろうけど、日本人でもサーファーならば名前を知らない人はいないであろう、ハワイのレジェンド、エディ・アイカウはホクレアに乗っていて遭難し、助けを呼ぶために、サーフボードで荒れ狂う波に漕ぎ出し、そこで亡くなったそうです。


波乗りを始めてもう20年以上。
それはどこかで聞いたことのある物語だったような気もするけれど、実際にそのカヌーについて知ろうとしたのは初めてでした。
5ヶ月にも渡る航海を、淡々とした調子で書いているけれど、ぐっとくるところもたくさんありました。
風や星や、自然を読みながらの航海術もすごいことだとは思うんだけれど、私の興味は別のところに向かいました。
ハワイの伝統的なカヌーを守ろう、復活させようとする人、同じように伝統的な日本の船や儀式を守ったり、再現しようとする人たちのことが、すごく印象的でした。
海から見た日本や日本人、とりわけ長崎や広島に立ち寄ったところなど、先日のオバマ大統領の広島訪問と重ね合わせて、日本人として絶対に忘れてはいけないことだなぁと改めて思いました。




もしかしたら、あっさりしているように感じる人もいるかもしれないけれど、本人の意志の強さみたいなものが伝わって来る感じがしました。
この本を読んで、またどこかの島にロングバケーションに行きたいなぁと島生活が恋しくなってしまいました。
もうすぐ夏休みですね…
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