昨日今日と、放送大学千葉学習センターにて、面接授業を受けてきました。
今期は、労働組合専従としての仕事は、イベントが盛りだくさん。
イベントは、ほとんど土曜日に行うので、面接授業の申込みは少し悩みましたが、自宅からいちばん近い千葉学習センターで、なおかつゴールデンウイーク中であれば、たぶん大丈夫(仕事で行けないということはない)だろうと申込みました。
実際に予想通りというか、まだ今春闘の団体交渉中ではあるけれど、休みが取れたため、無事受講できました。
講座は「千葉県の地域社会の変容」で、講師は千葉大の三宅明正教授。
近現代の歴史学がご専門で、海外の日本研究の客員教授などもつとめたことがあるとのことです。
内容はこちら(シラバスより)。
いまからおよそ150年前、千葉県という行政の単位が生まれました。いまでも北部と南部を結ぶ交通が不便なことからわかるように、地域的なつながりは極めて乏しいところがまとめられ、千葉県となったわけです。その背後には明治政府のこの地域に対する厳しいまなざしがありました。こうして作られた県域で、人々はどのように暮らし、地域社会を形成してきたのか、どういう困難に向き合い、どう克服しようとしてきたのか、考えてみます。
1 近世の房総と千葉県の発足
2 19世紀末から20世紀初頭の地域社会
3 デモクラシーの時代
4 15年戦争と地域社会の変容
5 戦後改革と地方自治-主権者の時代へ
6 高度経済成長下の地域社会
7 グローバル化のなかで
8 まとめと討論
「千葉県」という地域で考える、ということでしたので、地理的なことをメインに、解説されるのかなと思いましたが、歴史学が専門ということもあって、政治的な内容も含めての解説で、とっても面白かったです。
レジュメの通りにには進行しなかったところもありましたが、日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦、第二次世界大戦、日本国憲法、天皇制、明治政府の正統性なと、非常に興味深いキーワードで、多岐にわたるお話を聞くことができました。
個人的には、直近で読んだ本や、ニュースの影響もあり、明治政府の正統性、日本国憲法、日露戦争、などがとても興味深かったです。
また、最近受講する講義で必ず出てくるのが、マックス・ウェーバー。
今回は、「支配の諸類型」(経済と社会)について。
明治政府がどのような類型の支配を試みたかということで、出てきました。
支配の諸類型には3つある。
カリスマ的な支配
伝統的な支配
近代合法的な支配
の3つのうち、明治政府がとった支配方法は、伝統的な支配である、ということ。
憲法改正か?のニュースがたくさん出てきているので、本を読んだり、ニュースを追いかけたりしていることもあり、憲法だけでなく、GHQにも興味があります。
私が今専従として働いている労働組合も、GHQが結成を奨励したことで広がった経緯もあり、その当時の日本の社会情勢や、GHQの思惑などにも興味津々。
三宅先生は近現代の労働も研究されているということだったので、少しそのような話もありました。
いろいろな書籍を紹介してくださったので、そちらもぜひ読んでみたいと思いました。
1週間ほど前に、小池都知事の「女子の本懐―市ヶ谷の55日 」を読み終わったところで、小池都知事が「女子の本懐」とタイトルをつけたのは、城山三郎さんの「男子の本懐」を意識してつけた、と書いていました。
講義の中で先生が、高橋是清さんのことに関連して、 「男子の本懐」を紹介していました。
その本も読んでみたいなと思っていたので、タイミングもぴったりでびっくり。
この偶然の重なりは、今が読む時だ!ってことなのかもしれませんね。
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